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こころの病気
体の病気ではあるものの、心理的要因が大きく関与しているケースを心身症と言います。あらゆる体の疾患は、多かれ少なかれ心理的要因による影響を受けますが、身体疾患のうち、心理的要因の影響の度合いが大きいものを心身症と呼びます。簡単に言ってしまえば、「ストレスで生じる体の病気」のことです。
心身症の症状は非常に多岐にわたります。どんな症状でも起こり得ると言っても過言ではありません。心身症で比較的よく見られる症状には下記のようなものがあります。
心身症の治療にあたっては、まず身体的な症状に対する適切な治療を行って、体の苦痛を軽減することが大切です。
治療法の一つである薬物療法は、身体的な症状と不安や抑うつなどの精神症状を取り除いて、症状の悪循環を断ち切ることを目指します。その後に、発症や症状に影響している心理・社会的要因に対する精神療法を進めます。
パニック障害は、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈(心拍数が増加している状態)、震え、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった身体的な異常に加えて、「死んでしまうのではないか」と思うほどの強い不安感に襲われる疾患です。
この発作は、「パニック発作」と言われ、多くは20~30分くらい、長くても1時間以内には治まります。
パニック発作を起こして救急車で病院に運び込まれるケースもありますが、医師の診察を受ける頃には発作は消え、心電図検査や血液検査などをしても異常は見られません。
パニック障害は、検査をしても身体的な異常が見当らないのに、こうした発作を繰り返すことが特徴です。似た症状を呈する疾患に過換気症候群や甲状腺疾患などがありますので、それらとの見分けも大切になってきます。
前記のようなパニック発作を何度も繰り返すうちに、再び発作を起こしたらどうしようかという、パニック発作に対する強い恐怖感や不安感が生まれてきがちです。これを「予期不安」と言います。
予期不安は、逃げ場の無いような場所で症状が起きたらどうしよう、発作を他人や大勢の人に見られたら恥ずかしい、といった不安や恐怖を生み、大勢の人が集まる場所などを避けるようになります。これが、「広場恐怖(外出恐怖)」です。
「パニック発作」と「予期不安」、「広場恐怖」はパニック障害の3大症状と言われる特徴的な症状で、この3つの症状は、悪循環となってパニック障害を悪化させがちです。パニック障害が悪化すると、人前に出るのを嫌って閉じこもるようになり、正常な社会生活が営めなくなります。うつ病を併発するケースもあります。
パニック障害に対する治療の基本は薬物療法です。抗うつ薬や抗不安薬などが、個々の患者さんの病態に合わせて処方されます。 また、誤った考え方や行動を修正していく「認知行動療法」や、心身をリラックスさせる方法を身につける「自律訓練法」などの精神療法が行われることもあります。
身体表現性障害とは、痛みや吐きけ、痺れなどの自覚的な身体症状があり、日常生活を妨げられているにもかかわらず、それを説明し得るような一般の身体疾患、薬物の影響、精神疾患などが認められず、むしろ心理・社会的要因によって説明される障害のことです。
身体表現性障害は、身体感覚に敏感で、物事を悲観的にとらえやすい繊細な方がなりやすいと言われます。30代以前の若い人の発症が多く、男性に比べて女性に圧倒的に多いとされています。
また、心身の過労(介護疲れや過重な残業など)や、身辺の環境変化(職場異動や引っ越し、近親者との死別など)がストレスの要因になっていることを認識しにくく、言葉で表現できないような方に、身体症状が現れることがあると言われます。
現在使われている診断基準(アメリカ精神医学会が定めた診断の指針)では、下記の5つの疾患を身体表現性障害としてまとめています。
30歳以前に生じた痛みや胃腸症状などの様々な身体症状が何年にもわたって続くものの、適切な診察、検査を行っても身体的な疾患や薬物による影響では十分に説明できない。
随意運動機能(歩く、立つ、話すなど)と感覚機能(見る、聞くなど)についての症状や欠陥が生じる。
痛みを説明するのに十分な身体的異常が無いにもかかわらず、重い痛みが続く。
体に対する誤った解釈をして、重病にかかっているのではないかという恐怖や考えにとりつかれてしまう。
自分の外見に欠陥があると強く思い込み、ひどく気にかける。
現在のところ、有効な治療法は確立していませんが、恐怖・不安、抑うつ症状が伴うことが多く、抗不安薬や抗うつ薬が有効なケースがあります。薬物療法以外には、症状が悪くなる要因、逆に症状が良くなる要因を明らかにし、症状が軽くなるような考え方と行動を促していく認知行動療法などが行われます。患者さんは、身体的な問題は無いということを、きちんと納得することが大切です。
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