診療時間
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
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休診日:火曜・木曜・日曜・祝日・土曜午後 | |||||||
9:30-12:00 | ● | - | ● | - | ● | ● | - |
14:30-17:30 | ● | - | ● | - | ● | - | - |
こころの病気
大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒が無いといられなくなる状態が、アルコール依存症です。したがって「お酒を飲まないこと」が一番の治療法なのですが、一度アルコール依存症になってしまうと、本人がどんなに努力しても、どうしても飲んでしまうのがこの病気の大きな特徴です。そもそもアルコール依存症は「否認の病」とも言われるように、本人が病気を認めたがらない傾向にあります。
つまり、専門医による正しい治療を受けない限り、本人の努力だけではなかなか回復できない病気なのです。
この疾患への偏見や正しい知識や理解がなされないために、肝臓病や足のしびれなどの身体的疾患の治療を受けただけで、アルコール依存症そのものは治療しないまま、深酒を続け、やがては死に至ってしまうといった悲劇が後を絶ちません。
アルコール依存症は、何も特別な人だけがかかる病気ではありません。
風邪をひいたら、こじらせないうちに医療機関に行くのと同じように、アルコール依存症になったら専門の医療機関で適切な治療を受けることが肝心です。
薬物療法として抗酒剤(ノックビン、シアナマイド)、断酒補助剤(飲酒欲求抑制剤レグテクト)を併用します。また、抑うつ症状や不眠なども併せて治療を行います。自助グループ*への参加も効果的です。
※自助グループ=本人やその家族が同じ立場の人たちと交流し、断酒継続を助け合う断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス)などがあります。
抗酒剤は、アルコールの分解能力を低下させ、飲酒に対する欲求を抑制する薬です。嫌酒剤と言われることもありますが、飲酒欲求を直接抑制するものではなく、飲酒をした場合、少量でもひどい吐き気や発汗などの強い酩酊状態を生じさせるために「お酒を飲みたくなくなる」のです。
また、抗酒剤を飲むという行為自体が、今日一日「お酒をやめよう」という気持ちを確認する行動になりますので、心療内科・精神科への通院当初の不安定な時期に、転ばぬ先の杖としての服用をお勧めしております。
飲酒欲求抑制剤(レグテクト)は、抗酒剤と併用することではじめて、お酒を飲みたいという欲求を抑えてくれる効果が期待されます。もちろん、薬の力だけで断酒ができるわけではありませんので、やはり専門医の指導が必要となります。
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